このサイトについて

「精子の質改善ラボ」について

このサイトは、不妊に悩むカップルに、精子の質に目を向けることで、早期の妊娠、出産に寄与できればとの思いで立ち上げられました。

良好な受精卵を得るには卵子の質だけでなく、精子の質も深く関与していることが、これまでの研究で明らかになっています。それにも関わらず、卵子の質、特に、エイジングによる卵子の質の低下についての情報に比べて、精子の質についての情報は十分とは言い難い状況にあります。そのため、不妊に悩むカップルの男性パートナーへの治療やケアで改善の可能性があるリスク因子が見過ごされたまま、女性に対する治療が繰り返されているケースは、決して少なくないように思えてなりません。

そこで、獨協医科大学埼玉医療センターの特任教授で、この領域の第一人者でいらっしゃる岡田弘先生に医学的な正確性や妥当性についてご監修、ご指導いただき、このサイトを作成しました。

このサイトの情報を得ることで、不妊に悩むカップルの1日も早い妊娠、出産に、多少なりとも寄与できれることを願って止みません。

監修者よりメッセージ

精子の質を調べるDFI検査が
不妊治療の第一歩に

獨協医科大学埼玉医療センター
獨協医科大学医学部 特任教授

岡田 弘 先生

泌尿器科医として、約40年にわたり不妊治療に携わってきました。「精子の質」に着目したDFI検査の普及により、新時代の到来を実感しています。

女性の「卵子の質」が注目されて久しいですが、妊娠には男性の「精子の質」も重要です。精子の見た目や数だけでなく、機能を調べるDFI検査により、これまで見落とされていた不妊原因をつかめる可能性が生まれました。それにより精子の質が改善できれば、不妊治療の方針も変わってくるでしょう。患者さんの負担が大きい高度な医療に頼らずとも妊娠の可能性が見えてくるかもしれません。

精子の質の改善に取り組んだ場合、従来の一般精液検査の数値が向上することはまれです。しかし、精子の質が改善していないわけではありません。それが証拠に、お子さんを授かっても精液所見が改善していない人は多くいます。ところが、こうしたケースでDFI検査の数値は明らかに改善している例があります。

精液検査で、1ml中の精子の数が1000万と2000万では大きな差異はありませんし、100万と1000万も誤差の範囲といえます。要はその1000万という数で妊娠できるかどうかなのです。誤差が多い中での精子の見た目や数ではなく、精子DNAの断片化率という質に着目したDFI検査の選択が妊娠への近道になることでしょう。

また、精索静脈瘤の手術の判断にもDFI検査が参考になります。「精液所見はそれほど悪くないから手術は不要」とされていた患者さんの中には、DFI値が高い方が一定数います。その場合、手術をすることで造精機能が改善する可能性が期待できます。

DFI検査で精子の質を調べることが不妊治療の第一歩になる。治療新時代の幕開けです。

岡田 弘 先生 ご経歴

1980年
神戸大学医学部医学科卒業
1985年
神戸大学大学院医学研究科博士課程修了
神戸大学医学部附属病院助手(泌尿器科)
1985−1987年
New York Medical College留学
1992年
神戸大学医学部附属病院講師(泌尿器科)
2002年
神戸大学医学部助教授 (泌尿器科)
2003年
帝京大学医学部泌尿器科助教授
2007年
獨協医科大学越谷病院泌尿器科主任教授
2018年
獨協医科大学埼玉医療センター 病院長
2020年
獨協医科大学特任教授 学長補佐
獨協医科大学名誉教授
国際リプロダクションセンター・チーフディレクター
2021年
みらい生命研究所CEO

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監修

獨協医科大学埼玉医療センター
獨協医科大学医学部特任教授

岡田 弘 先生